外で電気を使うには~ショートと漏電
電気回路ではプラス配線(図の赤)とマイナス配線(青)の 間には、必ずLEDやIC、モーター等の部品(負荷、抵抗)が つながっています。

しかし、なんらかの原因で、プラスの配線とマイナスの 配線がつながってしまうことを(下の絵の※印)ショート といいます(短絡とも言います)。

この状態になると回路には大電流が流れ、部品を壊したり。 高温になったり、煙を出したりします。

電源が電池ではなくコンセントだったりすると、 ブレーカーが落ちます。

電池を使った工作では大事故にはなりません。
ただ、部品が壊れるだけです。
その点は安心してもらって大丈夫です。
従ってショートは絶対に避けなければいけません。

一番ショートの原因となるのが配線のミスです。 配線の数が増えると誤ってプラスとマイナスの配線を 繋げてしまいます。
配線の量が増えたら、しっかり注意する必要があります。

他では、ハンダ付けでのミスがあります。
図のようにプラスとプラス、マイナスとマイナスの配線を 繋げるときに、ハンダをつけすぎて、プラスとマイナスが つながってしまうことがあります。

電池を使うような小さい工作では、ショートを起こしても 事故にはなりませんが、何らかの部品はほぼ壊れます。 注意しましょう。


電子部品と配線を繋げる場合、配線に被覆がある場合は 被覆をハサミ等ではぎとります。
そして、導線部分と部品の足をハンダ付けします。

このとき、当然、被覆のある部分間(①)ではショートしません。 被覆は電気を流さないからです(絶縁体といいます)。
被覆の無い部分(②)でショートします。

外で電気を使う場合は、②の部分に水(雨など)が触れないように注意する 必要があります。
水は電気を流すからです。
従って、外で使う場合は、配線の露出している部分を電気を流さないもの(絶縁体)で カバーする必要があります。
これを絶縁するといいます。

ゴムテープ、ビニールテープをよく使いますが、隙間ができると 水が入るので、コーキング材、接着剤とかも使います。

接着剤を使う場合は接着剤は水が混ざっているので、硬化するまでは 電気を流さない方がいいです。
急いでる場合はUV硬化剤(UVレジン)とかが、すぐに硬化するのでおすすめです。
ちなみに水により、プラスとマイナスがつながってしまうとショートに なりますが、マイナスとつながらない場合もあります。
この場合、電気が回路から漏れている状態です。電気は水の中に貯まっています(漏電)。

この水に触れると電気が流れます。
人の体は電気を通し、足下の地面がマイナスとなっているからです。
プラス→人→マイナス(地面)と電気が流れます。

電池程度の回路では気づきもしない 程度ですが、100Vのコンセントに繋がっている機器の場合は、命に関わります。
※この危険を防止するため、漏電ブレーカー、アース線があります。